皆さん来年の新NISAの利用方法は決まっていますでしょうか?
今年と同じ、来年は変えたいなど色々な考えがありますが、この方針でいくと決まっている人は少ないと思います。
投資歴10年の私も決まっていなかった1人でしたが、私なりに調べて考えることで結論を出すことができました。
そこでこの記事では、「新NISAの投資枠」「一括投資の設定方法」「私が考える2025年投資方法」について、解説します。
新NISAにおける年初一括投資とは
つみたて投資・成長投資枠それぞれの上限額は?
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。ともに非課税で投資することができます。
なお、つみたて投資枠と成長投資枠は併用することができます。
つみたて投資枠
長期的な資産形成を目的とした投資枠です。以下の特徴があります。
- 年間投資枠:年間120万円まで投資が可能です。
- 投資対象:長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象です。
つみたて投資枠は、少額からコツコツと投資を続けることで、長期的な資産形成を目指す仕組みです。
成長投資枠
より高いリターンを目指す投資家に適して投資枠です。以下の特徴があります。
- 年間投資枠:年間240万円まで投資が可能です。
- 投資対象:上場株式や投資信託など、つみたて投資枠よりも幅広い商品が対象です。
つみたて投資枠と同じ商品を選ぶこともできます。
つみたて投資枠の月上限は?
つみたて投資枠の月あたりの上限は100,000円です。
年間投資枠120万÷12ヶ月 = 10万円
年初一括・年末駆け込みで購入できる?
年初一括とは、年初にまとめて一括で投資を行う方法を指します。具体的には、1月にその年の投資枠全額を一度に投資することです。
原則つみたて投資枠は月10万円であるため、一括や駆け込み購入はできません。しかし、証券会社によっては「ボーナス設定」を利用することで、例外的に購入することも可能です。ボーナス設定とは、指定月を設定することにより、指定した月の積立を増やすことができる仕組みです。
次にSBI証券と楽天証券における一括投資のやり方を紹介します。
年初一括投資のやり方
SBI証券での設定例
SBI証券では、クレジットカード決済が一部利用可能であり、ポイント還元を受けられます。
クレジットカード決済は上限が定められており、月に100,000円までになっております。今回は一括購入であるためクレジットカード決済を利用しない設定になります。
【SBI証券での設定例】
投資枠 | 設定・購入方法 | 金額 |
---|---|---|
つみたて投資 | 積立設定 | 1,200円 (100円×12ヶ月=1,200円) |
ボーナス設定 | 1,198,800円 | |
成長投資 | 証券口座 | 2,400,000円 |
合計 | 3,600,000円 |
SBI証券より「ボーナス月の積立設定」の仕様変更について案内が出ておりますので、あわせてご確認ください。
楽天証券での設定例
楽天証券では、クレジットカード決済が一部利用可能であり、ポイント還元を受けられます。また「楽天キャッシュ」での購入が利用でき、クレジットカード決済と併用できます。今回は一括購入であるため利用しない設定になります。
クレジットカード決済は上限が設定されており、月に100,000円までになっております。
また、楽天キャッシュにも上限があり、こちらは月に50,000円までと設定されております。
【楽天証券での設定例】
投資枠 | 設定・購入方法 | 金額 |
---|---|---|
つみたて投資 | 積立設定 | 1,200円 (100円×12ヶ月=1,200円) |
ボーナス設定 | 1,198,800円 | |
成長投資 | 証券口座 | 2,400,000円 |
合計 | 3,600,000円 |
年初一括投資で認識しておきたいこと
年初一括投資を実施する上で、頭に入れておきたいことを解説します。
一括投資のメリット
年初一括投資のメリットは以下が考えられます。
- 早期の市場参入:年初に一括で投資することで、年間を通じて市場の成長を享受できる可能性が高まります。
- 手間の削減:一度の取引で済むため、入金や購入確認などの手間を抑えることができます。
- 心理的安定:市場の短期的な変動に左右されず、長期的な視点で投資を続けやすくなります。
一括投資のデメリット
一方デメリットも存在するため、認識しておく必要があります。
- タイミングリスク:一度に大きな金額を投資するため、投資タイミングが悪いと短期的に大きな損失を被るリスクがあります。
- 資金の流動性:一度に多額の資金を投資するため、他の投資機会や緊急時の資金が不足する可能性があります。
- ポイント還元:一括で支払う必要があるため、ポイント還元を受けることができません。
2024年の実績はどうだったか?
新NISAが始まる前から一括か積立かの議論が盛んにありました。では実際にどちらがよかったのでしょうか?2つの代表的なチャートを確認していきます。
S&P500の年初来チャート
S&P500の年初来チャートになります。波はありますがキレイな右肩上がりです。
全世界株式(オルカン)の年初来チャート
全世界株式(オルカン)の年初来チャートです。8月に大きく下げましたが現在ほぼ高値まで戻っています。
全体としては右肩上がりの形となっており、どちらも年初より高くなっていますね。このことより、2024年では年初一括で購入したほうがよかったことがわかります。
私が考えるオススメの購入方法
ここまでを踏まえて、私が考えている2025年の購入方法がこちらです。私はSBI証券のため、以下の設定になります。
投資枠 | 設定・購入方法 | 金額 |
---|---|---|
つみたて投資 | 積立設定 ※クレジットカード決済 | 月100,000円 (10万円×12ヶ月=120万円) |
成長投資 | 証券口座 | 2,400,000円(年初一括) |
合計 | 3,600,000円 |
年初一括購入ですが、360万円全額を購入するのではなく240万円一括購入する設定になります。
この設定を考えた理由は以下になります。
- 360万円一括する余力資産がない。
- ポイント還元を受けたい。
- 2025年も今年のように右肩上がりになるか不透明。
他の投資家やSNSで調べて自分なりに考えた結果になります。ただ正直なところ240万円でもお財布に厳しいかなと思っております。
まとめ
新NISAにおける年初一括投資についてをご紹介しました。
年初一括投資は、特に市場が上昇傾向にある場合に有効ですが、リスクも伴うため、自分の投資スタイルやリスク許容度に応じて選択することが重要です。
どちらの方法が良いかは、あなたの投資スタイルやリスク許容度によります。短期的なリターンを狙うなら年初一括投資、リスクを分散しながら長期的に資産を増やしたいなら積立投資が適しているかもしれません。
以下に私が参考にしている書籍を紹介しておきます。
私の考える方法は1つの考えになりますが、他人の考えを知ることで皆さんの考える材料になればと思います。
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